【学生委員会より】春期 在特作業打ち合わせ 議事録2011/08/01 19:37


日   時:2011年7月26日(火)

内   容:
1.新聞部より、記事内容について、掲載する詩作品や小説について報告が行われた。
2.イベント部より、合宿終了報告が行われた。
3.在特部より、在特号一次選考作品を7月20日、21日に無事発送したことの報告が行われた。作品を出した人のリストとグループ分けを参考に、二次選考へ向けての発送の際の添書(アンケート、依頼文、作品、一次選考の集計用紙とコメント集)のための文面チェックが行われた。
 小説は3グループ、詩は2グループに分ける。8月4日が一次選考締切りで、集計と督促と一人一作の準備を行う。8月5日の段取りとして二次選考と一人一作の発送作業を完了させる。8月22日の学生委員会にて在特号作業の後半へ向けての段取り説明を行う。8月25日が一人一作制度締切り日であり、未提出の人に確認を行う。8月26日に集計し、掲載作を決定する。8月28日の二次選考会へ向けて、それまでに一人一作集計用紙のフォーマットを詩と小説の二種類作成し、二次選考会待機要員や各選考会へ説明として入るメンバーの決定、二次選考会の進め方マニュアルの作成をしなければならないと話し合われた。
 一人一作制度の選考委員選出方法案について説明がなされた。
 一次選考で選ばれた人を除いた名簿より住所録を使い番号を振り分け、6グループをつくる。住所録を参照し、宛名シールに振り分けられた番号を記入し、封筒を作成する。その番号に該当する作品を入れて送る段取りを説明した。

2011年度秋期生、入学第1号2011/08/02 22:05

2011年度秋期生の最初の入学者は、高知市の60代前半の男性でした。通教部の小説クラスへ。

「入学申込書」にある“入学のきっかけ・書きたいテーマなど”という欄には、「老後の生き甲斐など」とありました。

今秋の入学開講式は、10月9日(日)を予定しており、その日まで新入生を募集します。

(小原)

『樹林』在特号の2次選考に向けて、作品を200名ほどに郵送。2011/08/06 19:56

一昨日(4日)、昨日(5日)と学生委員が10名近く文校に集まり、『樹林』在特号(12月号)に掲載する作品の選考会に向けて諸作業をおこないました。【写真】は、その様子。夜7時前から、4日は10時半まで、5日は9時半まで。
1次選考(在宅選考)の集計、一人一作制度にもとづく180名・2次選考(出席選考)委員約20名への宛名ラベル貼り、諸文書の作成、さらには一人一作選考のための作品印刷(6作を30部ずつ)など……。
200名へは、今日郵送しました。

学生委員会は、11月初めにより充実した『樹林』在特号を出すために、こんなにも労力を割いているのです。
200名の方、暑い中ではありますが、送られてきた作品をしっかり読んだ上で評価してください。それが、学生委員会の多大な骨折りにいくらかでも応えることになります。

(小原)

文校ニュース、樹林を発送!2011/08/10 19:50

文校ニュース、樹林
「文校ニュース」春期第3号と、『樹林』8月号を、いま南郵便局の人に取りに来てもらっています。
事務局は、あす(木)から15日(月)までお盆休みの予定ですが、『入学案内書』(樹林10月号)作成のために、文校に来ないとアカン日がありそうです。
今年は、9月4日の髙村薫さん文学講演会に間に合わすために、例年より『入学案内書』の作成を急いでいるのです。

(小原)

夜・文章講座、第3回課題の例文。2011/08/17 17:43

夜・文章講座
ストーリーテリングを考えるⅢ―物語の話型論
講師 葉山郁生(作家)

第3回 8月22日(月)午後6時30分~

●旅または異界彷徨の話
●教材=古井由吉『聖』(教材のコピーを文校事務局に用意していますので、クラスゼミの時などに手に入れて下さい。送付を希望の人は郵便代をご負担下さい)

    *    *

●課題=2回目の「玉(宝)探し」の話を取りこんだエッセイ・小説の一節

 第三回目の課題は「玉(宝)探し」の話(前回、代表的な物語の話型を概説しましたが、これもその一つ)を取りこんだエッセイ・小説の一節です。前回の講義で言えば、『源氏物語』「玉鬘の巻」がそうです。夕顔の娘・玉鬘は、筑紫で育っていたが、長谷寺詣を機に源氏と再会し、源氏も含め都の男たちの憧れの対象となります。異性の玉を求めることで、男性の魂もみがかれる(男女逆もそう)という、物語のよくあるパターンです(「竹取物語」「白鳥の湖」等々)。
 二回目の講義では「明石の巻」も取り上げました。源氏が身を引いた須磨の地は当時、畿内の地の果て。そこで嵐にあい、源氏は海神である住吉の神に導かれて、舟で海上他界に出、明石の地にたどり着き、明石の君(話型としては海神・龍神の娘)に出会います。この出会いもまた、一種の玉探しで、明石の君の財力とある種の啓示により、源氏は都に生還(個人のライフサイクル上、一種の再生の相でもあります)します。トポス(場所)の問題として、須磨と明石の間が境界、嵐の海が異界(海上他界)となります。
 第三回目の課題は案内のとおりですが、前回の講義で、異界・他界も強調しましたので、こちらも可とし、後者の例文として、現代小説の一例、南木佳士『草すべり』中の「バカ尾根」の一部(山中他界の例)を掲載します。


 もうすぐ五十歳になろうとしていた夏の終わり、早めに始まる紅葉を見物しようと、標高二一〇〇メートルの大河原峠に出かけた。ここまでは家から車で三十分だ。
 峠の駐車場から見おろすと、佐久平に向かって深い渓谷沿いに紅葉が降りてゆきつつあった。期待していたとおりの美景で、久しぶりに大きな呼吸ができた。そのとき、渓谷から吹き上げていた風がにわかに強くなり、それを体感したくて右手を挙げてみたら、力の抜けたからだは風力によって腕の側からゆるやかにうしろに回された。
 紅葉見物を終えたらさっさと家に帰るつもりだったが、風に回転させられた視野に、これから山に登ってゆく中年女性のグループがとらえられた。きちんとした登山用の服装で、足元には色とりどりのスパッツを付けており、その使い古された色合いがいかにも山に慣れているといった感じを醸し出していた。
 俗世に還る者、結界に入る者。
 彼女たちはすでに登山道を登り始めており、こちらより高い位置にいたのだが、なにげなく下に向けられたその表情はしばし俗世との縁を切るのがうれしくてたまらないといったふうで、かつ、ちらっとこの身に向けられた視線は無邪気な哀れみの色を帯びていた。
 …………
 あらためてガスバーナーに点火し、陶器の湯をチタンの鍋にもどして沸かしなおし、今度はすこし多めの湯を入れて燗をつけた。はじめのものよりぬくめの燗酒を口に含むと、ふいに酔いがまわってきた。ここは墓地の上で、霊の集まり処(どころ)だから、上医もその部下だった医者も、みなこのあたりにいる。
 研修医のときから直接指導を受けた先輩は他の病院の院長を務めているときに妻に先立たれ、数年後に循環器疾患で急逝した。ぶっきらぼうで患者からの評判は良くなかったが、組織運営の手腕に優れ、若い医師たちからの信頼は厚かった。無理も聞いてくれた。世話になったこの人の葬儀に体調不良で出席できなかった罪滅ぼしとして、毎年、命日が近くなると墓参を欠かさずに来た。セミしぐれの降るなかで彼の墓の前にたたずむとき、背負ってもらった重荷を具体的に思い出し、生き延びるということはだれかの屍の上にしか成立しない事柄なのではないかと痛切に自覚する。

    *    *

●教材作品は読んでおいてください。
●課題作(原稿用紙2枚《ワープロの場合、A4用紙をヨコにしてタテ書き印字》)を、講座日の3日前までに、担当講師宅へ郵送のこと。提出作品はコピーして、皆で読みあいます。(一般の方などで講師宅の住所がわからない場合は、事務局まで問い合わせてください)

秋期、3人目の新入生!2011/08/18 22:16

3人目の方は、堺市在住で通教部入学です。

真銅くんは『樹林』9月号(通教部作品集)、ぼくは『樹林』10月号(入学案内書)づくりにかかりっきりです。「入学案内書」をなんとしても、9・4髙村薫さん文学講演会に間に合わせたい。

その文学講演会、連日、各地から10名を超える方から予約が入っています。メール、往復はがき、電話、ファックスなどで。文校生以外の方々です。

きょう、通教部の小説2クラスの皆さんへ、提出作品といっしょに担当チューターの個別評を郵送しました。これで、通教部14クラス全部の作品を返し終えたことになります。
プレ・スクーリング参加希望者は、25日までにまた作品を事務局まで送ってください。

昼・夜間部のクラスゼミは、23日(火)から再開されます。
尼子クラスの補講は、あした(19日)あります。
来週からのクラスゼミは、進級検討のためなら、他のクラスを無料で聴講できます。事前に、事務局を通してください。

(小原)

『樹林』9月号(通教部作品集)の編集後記より2011/08/19 21:55

●先日、わが家の狭い裏庭が1メートルほど間隔をあけて何箇所も、おおきくえぐられていた。家の付近で牛馬をみかけたことはないので、山から猪かなにかケモノが現れたのではないかとゾッとした。うちの二人の中学生に聞いても、自分たちはそこで遊んでいないし、心当たりはないと言う。翌朝、いつもパソコンで京大原子炉実験所の小出サンの話を聞いてから仕事に出かけるヨメハンに、謎の足跡の話をふってみた。わたしよ、と事もなげに言う。放射能にどの程度汚染されているのか検査してもらうために、庭の土を所定の袋に入れて東京の市民グループに送ったのだと言う。1万5千円かかり、奈良県でサンプル提供者はうちともう1軒だけとのこと。いずれ、全国的な調査結果はネットで公表されるらしい。ヨメハンほどではなくても、原発や放射能のことは考えつづけていかなければ●9月4日文学講演会において、髙村薫さんは原発問題についても大いに語られることと思う。その次の日曜日(11日)は、通教部スクーリング。どちらにしようか、迷っている遠方の通教生も多いのでは。髙村さんの話は、なんらかの形で詳報したい。          
   
(小原)

「読書ノート」まだ受け付けます。2011/08/20 14:05

読書ノート提出者は、締切日だった今日14時までに30名。夜までには、若干増えると思いますが。4、5日遅れても可としますので、途中まで書きかけている方はがんばって提出してください。

何度もお願いしていることなのですが、封筒オモテには、中身がなになのか、書いてもらえませんか。きょう届いた読書ノートの入った封筒10通のうち、半数に記入がありませんでした。文校には、まいにち相当の量の郵便物が届きます。仕分けを少しでもスムーズにしたいのです。



●22日(月)午後6時半からは、葉山郁生チューターの夜・文章講座講です。また7時からは、別室で学生委員会がおこなわれます。
●夏休み明けの昼・夜間部の組会(クラスゼミ)は、23日(火)いっせいにスタートします。

(小原)

秋期「入学案内書」の2校ゲラ直し、および全原稿入稿完了!2011/08/23 00:25

秋期「入学案内書」(樹林10月号)は、76ページだてになりました。
特別講座のゲストには、東京から荒川洋治さん(現代詩作家・批評家)に来ていただくことになりました。日時はまだ未定ですが、来年の2月か3月の予定です。その原稿が「入学案内書」の最後の入稿になりました。
どうにかこうにか、9月4日(髙村薫さん・文学講座)には間に合いそうです。ヨカッタ、ほんとに。
今日は、一般の方の9月4日の予約が30名を超えました。
文校生でも、熊本の通教生が友人二人とともに申込まれました。11日のスクーリングとどっちにしようか、大変悩んだ結果だそうです。
おそらく抽選になりそうな予約状況なので、間際になったら、文校生といえども優遇するわけにはいかなくなります。まだ申込んでいない文校生は急いでください。

午前3時25分。
もう文校をあとにします。

(こはら)

進級検討のための組会聴講にぜひ!2011/08/23 22:37

お盆あけの昼・夜間部組会は、今日23日(火)からはじまりました。
下に列記した小説クラスは、進級検討のためなら、無料で組会を聴講できます。ただし一クラスにつき一回だけ。事務局で可能なかぎり、その日の作品をとり揃えます。希望者は、事務局まで事前にご連絡を!

昼間部
 《本科から 専科 への進級》
火・夏当クラス〔8/30、9/6〕
水・高畠クラス〔8/24、8/31、9/7〕
土・津木林クラス〔8/27、9/3、9/10〕
 《専科から 研究科 への進級》
木・岡クラス〔8/25、9/1、9/8〕
金・奥野クラス〔8/26、9/2、9/9〕
土・津木林クラス〔8/27、9/3、9/10〕

夜間部
 《本科から 専科 への進級》
火・津木林クラス〔8/30、9/6〕
水・青木クラス〔8/24、8/31、9/7〕
木・平野クラス〔8/25、9/1、9/8〕
金・尼子クラス〔8/26、9/2、9/9、9/16〕
 《専科から 研究科 への進級》
木・平野クラス〔8/25、9/1、9/8〕

また詩・エクラスでも、クラス替え検討のために無料で組会を聴講できます。

昼間部
木・中塚クラス〔8/25、9/1、9/8〕

夜間部
火・高田クラス〔8/30、9/6〕
木・松本クラス〔8/25、9/1、9/8〕