馳平啓樹さん(夜間部在籍中)が、文學界新人賞を受賞!2011/10/19 21:54

大変うれしいニュースが飛び込んできました。
昨日(18日)の読売や朝日などの各新聞で発表されているように、現在夜間部の青木クラスに在籍されている京都市の馳平啓樹さん(32歳)が、小説「きんのじ」で第113回文學界新人賞を受賞されました。
大阪文学学校に学んだ1万2千人を超える人々の中で文學界新人賞は、1985年(第61回)に故・早野貢司さんが小説「朝鮮人街道」で受賞して以来のことで、まさに快挙といえます。
09年4月文校入学の馳平さんは、昼・津木林クラス、昼・岩代クラス、夜・平野クラスを経て、この10月からは仕事のあとに夜・青木クラスに通ってきています。【写真】は今夜、クラスゼミ後、図書室に来てくれた馳平さん。
この2年半の間に、馳平さんの小説は文校の月刊文芸誌『樹林』の在校生作品特集号に2度掲載されています。09年12月号に、自らの失火で息子を失くしたために観音菩薩立像をたびたび訪ねる母親を描いた「観音」、10年12月号では、サーキットレースに賭ける若者たちの高揚と葛藤を描いた「声援」。
今回の受賞作「きんのじ」は、平野クラスのゼミに提出しみんなの合評を受け、大幅に書き直したものだそうです。受賞作は11月7日発売の『文學界』12月号に掲載されます。

いま、馳平さんと20分ほど話をしていたのですが、平野チューターなどへの感謝の言葉を真っ先に述べるなど、とても誠実そうな好青年です。もっと大きな賞を目指して精進されんことを。

(小原)