寒い日がつづきますが・・・・2011/02/02 21:41

「読書ノート」は、5日(土)が締切です。
このところ連日、数人から届いています。
「読書ノート」の締切は、ほかの提出物とは違って、締切をゆるやかにしていますので、来週の中ごろまでに届けばOKです。
書きかけている人は、ぜひ書き上げて提出してください。

事務局3人はいま、『樹林』の編集に追われています。
2月号(本誌・冬号)、3月号(通教部作品集)、4月号(入学案内書)の3冊を掛け持ちでやっています。
2月号に関しては、山田兼士チューターの責任編集なのですが、最後の作業である表紙まわりや広告などの埋草はぼくに任されているのです。
3月号に関しては、菱木さんの手伝いを得て真銅くんが全面的にこなしています。
2月号が仕上がってくるのは今月15日ごろ、2月末に3月号、3月初めに4月号を発行する予定です。

それにしても、はやく暖かくなってほしいものです。鹿児島生まれのぼくは、寒いのは苦手なのです。

(小原)

『樹林』在特号の選考会ひらかれる。2011/02/05 16:45

文校の3つの教室と図書室兼印刷室をつかって、『樹林』在校生作品特集号の小説部門(2グループ)、詩部門(同)の1次選考会が3時からひらかれています。在校のみで行われており、いつものクラスゼミより熱気がある!?
小説、詩にくわえエッセイ部門も、19日(土)に2次(最終)選考会があります。それには、在宅選考委員の評価も加算されます。それをまって、全部門の『樹林』在特(6月)号掲載者の発表が学生委員会・在特部からあります。

●いちおうの締切だった今日の「読書ノート」の提出者は、10人。まだ受け付けます。

●昨日、4月10日開講の春期生として、二人目の入学者がありました。昼間部・佐久間クラスを見学した後、同クラスへの入学を決断されました。大阪市在住の60歳代男性。

(小原)

【学生委員会よりのお知らせ】・・・第3回球技大会2011/02/09 21:17

●ボーリング大会●           
読書や執筆もいいけれど、たまには体を動かさなきゃ!
志を同じくする仲間とボーリングをしませんか☆
他のクラスの方とも知り合えるチャンス、在校生、休学生、修了生、チューターの皆さんも奮ってご参加ください。
文校以外のお友達の参加も歓迎いたします♪
ボーリング後には懇親会を予定しています。
ボーリング、懇親会、片方だけの参加もOK!

☆開催日時     3月21日(月・祝日) 午後3時集合 時間厳守!
☆集合場所     心斎橋大丸北館(御堂筋側)
☆会費       一律2000円(貸し靴代込み)
☆申し込み締切日  3月7日(月) 午後7時 ※名簿作成の必要があるので厳守!


●懇親会●
午後6時開始(懇親会のみ参加の方は現地集合)
「海鮮居酒屋 志なのすけ 心斎橋店」 
会費 3600円(飲み放題、食べ放題)
TEL 06-6213-4710

問い合わせ 070-5664-4831(学生委員会・大川内)までお願いします。
      
申込書は昼間部、夜間部の方は文校事務局内の学生委員BOXへ、通教部の方は、文校事務局へFAXして下さい。FAX 06-6768-6196     

主催/学生委員会イベント部

12日(土)は、佐久間慶子チューターの昼・文章講座。2011/02/10 22:47

寒波再来の土曜日になりそうですが、大人気の昼・文章講座に来てください。こころ、あったまりますよ。

通教部の皆さんへは全クラス、担当チューターの批評文とともに秋期第2回目の提出作品を今日で返却しおえました。
3月12、13日(土、日)のプレ・スクーリングに参加を希望される方は、戻ってきた作品のコピーを事務局に届けてください。

昨日、4月春期生として3人目の入学者がありました。昼間部・日野クラスに入られます。秋期の残りのクラスゼミにも参加される予定です。その分のいくらかの学費もいただきました。

(小原)

昼・文章講座に42名参加。2011/02/12 16:10

昼・文章講座
昨日の大雪が、生駒では今日も屋根上や田んぼにぶ厚く残っていたのに、大阪に来てみると名残りすらありませんでした。
さて、午後3時からの、佐久間チューターの担当する昼・文章講座。相変わらずの人気で、42名の参加がありました。「同窓会で再会したあの人は、三度目のデートで私を振った。でも、覚えてない。さあ、どうする?」という600字の課題作品提出者は、28名にものぼった。
たくさんの資料を用いた、米黒人女性作家トニ・モリスンについての1時間余りの講義のあと、プリント配布され、個々に朗読してもらった28作品について講評。終了したのは6時半。
各クラスからの参加者にくわえて、一般の方、文校OBの参加もありました。

(小原)

夜・文章講座、第3回課題の例文。2011/02/12 22:20

夜・文章講座――ストーリーテリングを考えるⅡ/講師 葉山郁生(作家)
第3回 2月21日(月)午後6時30分~
●昔話(説教節)と物語
●教材=後藤明生「しんとく問答」(講談社、絶版によりプリント配布)

    *    *    *

●課題=一回目の課題の文章に、和洋の何か民話ひとつ、ふたつを比喩、又は寓話として重ねて下さい。

 今回の課題文章の例文として、次の二つの文章を示します。一つ目は柳田国男『遠野物語』の一話「マヨイガ」で、二つ目は井上ひさし『新釈遠野物語』冒頭の一話「鍋の中」の一節を抜粋したものです。
 後半に引用したのは、休学中で山間の病院に働く、大学生の主人公「私」が聞き手となり、「犬伏老人」が語る怪異譚の一節です。老人自身が雪の中で迷い、「マヨイガ」のような異世界に入りこむところです。「マヨイガ」という民話(説話)や神話を現代のストーリーにのせた文章例です。


 小国の三浦某というは村一の金持なり。今より二三代前の主人、まだ家は貧しくして、妻は少しく魯鈍(ろどん)なりき。この妻ある日門(かど)の前を流るる小さき川に沿いて蕗(ふき)を採りに入りしに、よき物少なければ次第に谷奥深く登りたり。さてふと見れば立派なる黒き門の家あり。訝(いぶか)しけれど門の中に入りて見るに、大なる庭にて紅白の花一面に咲き鶏(にわとり)多く遊べり。その庭を裏の方へ廻れば、牛小屋ありて牛多くおり、馬舎(うまや)ありて馬多くおれども、いっこうに人はおらず。ついに玄関より上りたるに、その次の間には朱と黒との膳椀(ぜんわん)をあまた取出したり。奥の坐敷には火鉢ありて鉄瓶の湯のたぎれるを見たり。されどもついに人影はなければ、もしや山男の家ではないかと急に恐ろしくなり、駆け出して家に帰りたり。この事を人に語れども実(まこと)と思う者もなかりしが、またある日わが家のカドに出でて物を洗いてありしに、川上より赤き椀一つ流れて来たり。あまり美しければ拾い上げたれど、これを食器に用いたらば汚しと人に叱られんかと思い、ケセネギツの中に置きてケセネを量る器となしたり。しかるにこの器にて量り始めてより、いつまで経ちてもケセネ尽きず。家の者もこれを怪しみて女に問いたるとき、始めて川より拾い上げし由をば語りぬ。この家はこれより幸福に向い、ついに今の三浦家と成れり。遠野にては山中の不思議なる家をマヨイガという。マヨイガに行き当たる者は、必ずその家の内の什器(じゅうき)家畜何にてもあれ持ち出でて来べきものなり。その人に授けんがためにかかる家をば見するなり。女が無慾にて何物をも盗み来ざりしがゆえに、この椀自ら流れて来たりしなるべしといえり。
  ○このカドは門にはあらず。川戸にて門前を流るる川の岸に水を汲(く)み物を洗うため家ごとに設けたる所なり。
  ○ケセネは米稗(ひえ)その他の穀物をいう。キツはその穀物を容るる箱なり。大小種々のキツあり。


『……道に迷ったかな』
 呟いて、思わずぞっとした。胃の腑の中を冷たい風が通り抜けて行った。立ち止まって考え込んだが、動くのをやめるとますます不安になる一方だ。わたしはあてのないまま、はあはあと肩で呼吸(いき)をしながら思いついた方角へ進んでいった。役にも立たぬ提灯は捨てた。そして外套の襟を立て、雪の中を、三十分はたっぷり前進した。
 だがね、雪の中での前進ぐらいあてにならないものはないな。自分は真ッ直に歩いているつもりでも、人間には右か左かわずかながらそれる習癖があって、大きな円を描いてまた元の所へ戻ってくるものらしい。そのときのわたしもそうだった。三十分も歩いて、ひょいと気がつくと、白一色の雪の中になにやら黒っぽいものが見えたから、気になって雪を払って持ち上げてみると、それは怖しいことに、さっき捨てた提灯なのだよ。
 さすがに疲れが出て、どっと気落ちがし、雪の中に坐り込んだ。
(もうだめだ。おれはここで凍え死するのかも知れない……)
 そんなことを考えながら雪を掻いて口に詰めこみ、ふと右の方に目をやって、わたしは喉の奥であッといい思わず雪を吐きだした。
 というのは、そんなに遠くないところに、ぽつんとひとつ灯りが見えていたからなのさ。
(先刻(さっき)は見えなかったはずだが、それにしても、これでどうやら命は助かったぞ)
 わたしは雪を膝で漕ぎながら、その灯の方へ近づいて行った。
 雪の中に一軒の家が建っていた。左半分は土間で暗い。右半分は住居になっていて、障子がぴしゃりと閉め切ってある。ランプの灯りがその障子を温い橙(だいだい)色に染めていた。形ばかりの狭い庭を横切って障子の方へ近づくと、中から、
『だれ』
 と若い女の声がした。
『雪の夜道に迷って難渋しているものです。土間の隅ででも結構です。今夜一晩、休ませていただけないでしょうか』
 必死の思いをこめてそう言うと、からりと障子が開いた。
 器量のいい女だったねえ。年の頃は二十六、七。痩せているが、どことなく垢抜けした女だった。
『……それはお困りでしょうね』
 女は縁側に膝をついてわたしに軽く会釈した。障子の隙間から中に目を走らせると中は板敷、真ん中に囲炉裏、囲炉裏のまわりに薄縁(うすべり)が敷いてある。囲炉裏には火が燃えていた。その火の上で大鍋がぐつぐつ煮え立っている。
 ……
 やがて、女が裏へ立った。なかなか戻ってこない。半日間、胃の中に入ったのは、一合ばかりの酒と、わずかな酒の肴。わたしは猛烈に腹が空いていた。
 そこで、わたしは縁側へかけ寄って靴を脱ぎ捨て、囲炉裏ばたへかがみこんだ。鍋の中で煮えているものが何かはわからなかったが、一口、くすねてやろうと思ったのだ。だが蓋を取って、鍋の中を覗いたわたしは、その中で煮えていたものを見てその場に立竦(たちすく)んでしまった。鍋の中では、赤ン坊が紫色に煮えていた。
『びっくりなさったでしょう?』
 いつの間に戻ってきたのか、土間に女が立っていた。手には鉈(なた)をぶら下げている。
『か、か、勘弁してください。悪気があって鍋の中を覗いたのではないのです。た、ただ、腹が空いていたので……』
 女はゆっくりと鉈を振り上げた。
『見逃してください。いますぐここから出て行きます。いま見たことをだれにも喋りません』
 女は鉈を振りおろした。一本の太い薪が土間で二つになった。それから女はわたしに向ってにっこり笑った。
『それは人間の赤ン坊じゃありませんよ。猿です』

    *    *    *

●教材作品は読んでおいてください。
●課題作(原稿用紙2枚《ワープロの場合、A4用紙をヨコにしてタテ書き印字》)を、講座日の3日前までに、担当講師宅へ郵送のこと。提出作品はコピーして、皆で読みあいます。(一般の方などで講師宅の住所がわからない場合は、事務局まで問い合わせてください)

『樹林』冬(2月)号が仕上がってきました。2011/02/15 22:20

目次
上の【写真】は、『樹林』冬号の目次ページです。
クリックすると、拡大されます。

明日、定期購読者や出版社・新聞社・図書館、そしてお世話になっている各地の作家・詩人の方にはお届けします。
昼間部、夜間部の方はクラスゼミの日、教室の机の上から持って帰ってください。
通教部および休学の方には、「学生新聞コスモス」や「進級(継続)届」などほかの印刷物といっしょに後日送ります。もうしばらく待ってください。

●オンラインで、今春4人目の入学者がありました。大阪府の30代女性。通信教育部の小説クラスに入学です。「書いていきたいテーマは愛や生き方などです」と、記されていました。

(小原)

『樹林』在特号の2次選考会開かれる。2011/02/19 20:23

各クラスからの選考委員が文校教室に集まり、3時から延々7時すぎまで、小説部門、詩部門、エッセイ部門それぞれ『樹林』在特(6月)号に載せる作品を選びました。掲載の決まった作者には、学生委員会・在特部より郵便による連絡がされました。月曜日には、朗報が飛び込むと思います。

(小原)

樹林「在特6月号」掲載作品速報!(学生委員会より)2011/02/21 22:07

二月、この冬はよく雪が降り寒い毎日でしたが、選考委員のやる気でいつも以上の熱気が満ちあふれていました。
激しい議論がとびかった選考会の厳しい関門を突破した作者の方々、おめでとうございます。
掲載される作品は以下のとおりです。
また、応募してくださった皆様、選考委員の皆様、さらにはお手伝いしてくださった方、本当にありがとうございましたm(_ _)m

小説部門(4/応募30作)
刑夢所の朝          木下昌輝 (夜・飯塚クラス)
父の復讐           橘雪子 (昼・夏当クラス)
欠け月            平樹直 (通教・佐伯クラス)
籠の中            斉藤せち (通教・成田クラス)

詩部門(2/応募14作)
野生             胡桃澤伸(夜・高田クラス)
新陳代謝           山田奈央子(夜・高田クラス)

エッセイ部門(1/応募7作)
踊り場からの風景       堀内美希 (夜・高田クラス)


                         2011.02.19

                           学生委員会・在特部

進級検討のための組会聴講にぜひ!2011/02/22 21:47

下に列記した昼間部・夜間部の小説クラスは、進級検討のためなら、無料で組会を聴講できます。ただし一クラスにつき一回だけ。事務局で可能なかぎり、その日の作品をとり揃えます。希望者は、事務局まで事前にご連絡を!

昼間部
《本科から 専科 への進級》
○火・夏当クラス〔3/1〕
○水・高畠クラス〔2/23、3/2〕
○土・津木林クラス〔2/26、3/5〕
《専科から 研究科 への進級》
○木・岡クラス〔2/24、3/3〕
○金・奥野クラス〔2/25、3/4〕
○土・津木林クラス〔2/26、3/5〕
夜間部
《本科から 専科 への進級》
○火・津木林クラス〔3/1〕
○水・青木クラス〔2/23、3/2〕
○木・平野クラス〔2/24、3/3、3/10〕
○金・尼子クラス〔2/25、3/4、3/11〕
 《専科から 研究科 への進級》
○木・平野クラス〔2/24、3/3、3/10〕

また詩・エクラスでも、クラス替え検討のために無料で組会を聴講できます。
昼間部
○木・中塚クラス〔2/24、3/3〕
夜間部
○火・高田クラス〔3/1〕
○木・松本クラス〔2/24、3/3〕