文校修了生・伊藤幸子さん、銀の雫文芸賞受賞!30日ラジオドラマに!2010/10/28 19:35

大阪市在住の伊藤幸子さん(72歳)の小説「花の独身」(30枚)が、NHK銀の雫文芸賞2010の最優秀賞を受賞されました。伊藤さんは文校には、2001年4月から夜間部などにまる6年間在籍。
銀の雫文芸賞は毎年、高齢社会の生き方をテーマにした小説を募集しており、今回の応募数は912編。審査委員は、作家の出久根達郎さん、脚本家の竹山洋さんなど。

「花の独身」は、すでに“入選作品集”(NHK厚生文化事業団発行)として活字化されていますが、10月30日(土)午後10時からNHKラジオ「FMシアター」でドラマ化されて放送されます。
NHKのHP上の番組案内では、つぎのようにあらすじが紹介されています。
独り暮らしの三谷有子(75)は、歯科医の坂東(73)に誘われ、中高年のカメラクラブに入会。紅葉撮影会で奈良の正歴寺を訪れた有子は、杉本由紀雄(73)と親しくなる。いつもは会が終わればさっさと帰途につく有子だが、撮影中に滑って足を痛めた杉本を気遣い、家が近所の彼女が一緒に帰ることになった。この日から、どちらからともなく二人は、クラブの勉強会後一緒に帰るようになる。子を育て上げ、連れ合いの死を乗り越えた二人は、お互いの"伴走者"となり人生の第4コーナーをまわろうと、"同棲"生活を始める…。「超高齢社会・日本」の、これからの"老い心地"良いラストスパートの駆け抜け方を描く。

受賞を知らせていただいた伊藤さんのハガキには、次のようにありました【一部抜粋】。
全く未経験で60歳を過ぎてからの入学でした。在学中もあまり熱心な生徒ではありあませんでしたが、「小説は読むだけでなく書くのも楽しい」と思わせて頂いた文学学校と、指導して頂いた奥野先生、葉山先生に感謝しております。

(小原)