文校ブログ−「事務局日誌」

『樹林』通教部作品集(7月号)は、急ピッチで制作を進めているところです。今日、事務局3人の“編集後記”を送稿しました。以下は、ぼくの分の“編集後記”の一部。　　　　　　(小原)


１０日ほど前、去年小説現代長編小説新人賞〈奨励賞〉を射止めた朝井まかてさんが、受賞後第１作の載った『小説現代』６月号を送りとどけてくれた。また数日前には、ウクレレを抱えて“折り紙戦士ヤッコマン”の紙芝居ライブをしている本町靭さんから、テレビで取り上げられたりある新聞に連載コラムを書くようになったという近況報告がメールでとどいた。朝井さんは２年前、本町さんは４年前、ぼくの受け持つ夜間部のクラス生だった。文校を出た後も、こういう交流があると嬉しい。そして昨日。２０年前、生徒として同じクラスだった人が、京阪百貨店で絵画展を開くことになったからと事務局を訪ねてきた。その私立保育園の園長さんには、頭が上がらないのである。当時釜ヶ崎に潜んでいたぼくは、文字通り素寒貧になったことがあった。見兼ねた園長さんは、園庭整備の仕事を２日間提供し、その土方仕事の代償として３万円恵んでくれたのだった。