小野十三郎さんの評論「想像力」が、今年の東大の入試問題に。2010/06/04 17:47

わが文校の初代校長・小野十三郎さん(1996年死去)の評論「想像力」の一部(冒頭の7分の1ほど)が、今春の東大の入試問題に登場しました。
『樹林』6月(在特)号の57ページをご覧ください。その在特号の作品選考にたずさわった一人の在校生が、そのことに触れています。実はその方は、予備校の先生なので、いち早くキャッチされたようです。

評論「想像力」が収められている評論集は、『詩論+続詩論+想像力』(思潮社刊)で、1962年に刊行されています。なお、1年半前に同じ思潮社から再刊され現在、文校でも販売しています。

東大の入試問題のネット検索手順は、次のとおりです。
河合塾 解答速報―→国公立大二次試験―→東京大学―→国語(文科)―→問題(第四問)

(小原)

金時鐘さんの詩の連続講座に向けて31名が作品提出。2010/06/03 20:16

6月12日、7月31日、9月18日と3回にわたる、金時鐘さんの昼・詩の連続講座に向けて詩作品を募りました。
締切は昨日で、多数の新入生を含めて31名から1編ずつ文校事務局あて提出がありました。
その31編のうち、ほぼ3等分にあたる12編について、6月12日、金さんに講評していただきます。あとの19編については、残り2回のいずれかで取り上げます。したがって、12編のみ今夜、金さんに郵送します。12編は事務局サイドの抽選によりましたが、12日当日まで公表は控えます。
12日(土)午後3時からの講座には、作品未提出の人も参加したら、大いに勉強になります。木戸銭は、在校生無料、休学生・文校OB1,000円、一般1,500円です。

(小原)

『樹林』小説同人誌評で取り上げられたお礼に、鉢植えの花がとどく。2010/06/01 21:30

『樹林』5月号の“小説同人誌評”欄(佐々木国広さん執筆)で作品が取り上げられたお礼にと、花付き観葉植物のアンスリウムが宅配便で事務局にとどけられました。
文校にあまた届く小説や詩の同人誌、さらには詩集のなから、評者(小説は佐々木さん、詩は中塚鞠子さん)の目に留まった作品を、『樹林』の“小説同人誌評”欄や“詩時評”欄で取り上げています。そして、その作品の作者には、掲載号をとどけています。その方々から、礼状はかなりとどくのですが、鉢植えの花(しかも、高価そう)が送られてきたのはちょっと記憶にありません。
今日、アンスリウムを贈ってくれた方は、河内長野市在住の文校OGの田代史さん。文校に10年間在籍し、いまは当時の文校仲間や奧野チューターなどと同人誌「あべの文学」で活動しています。
田代さんといえば、忘れられないのは、例年12月にやっている学生委員会主催の文学集会。焼そばの模擬店のために、何年にもわたって、旦那さんとともに自宅から軽トラで鉄板、コンロ、ブロック等を文校まで運んできてくれていました。なぜ本格的な焼そば用具を所有しているのかというと、旦那さんが自治会などの子供会活動に熱心だから、と聞いた記憶があるのですが……。


今日から、毎日新聞・朝刊で、久保佳与子さん(夜間部・青木クラス在籍)の童話「きえたレインコート」の連載がはじまりました。
ぜひ、読んでみてください。

(小原)

在校生の久保佳与子さん、毎日新聞に童話を連載!2010/05/31 20:51

毎日新聞
上の5月30日(日)毎日新聞・朝刊で告知されているように、久保佳与子さん(夜間部・専科小説 青木クラス在籍)の作品「きえたレインコート」が、毎日・朝刊の連載童話欄「読んであげて」に6月1日(火)から6月中、連日載ります。

久保佳与子さんは神戸大学建築学科4回生。大阪文学学校入学は09年4月で、夜間部小原クラスに。09年秋期の「入学案内書」(樹林09年10月号)で、“在校生の声”欄と“在校生の作品”欄に登場。後者の作品は、26枚の「雨ときどきグラタン皿」という児童文学でした。

毎日新聞大阪本社・学芸部にお聞きしたところによると、「読んであげて」欄は、1カ月交代でさまざまな児童文学作家(または絵本作家)が執筆しているのだそうです。これまでに、今江祥智さん、那須正幹さん、角野栄子さん、志茂田景樹さん、三木卓さん、あさのあつこさん、柏葉幸子さんらが登場しています。
掲載されるのは毎日新聞大阪本社発行版の朝刊で、その範囲は、北陸、近畿、中国(山口県を除く)、四国です。掲載面は、中ほどの“BSラジオ”面で、衛星テレビやラジオ番組の一覧が載っているページです。なお、毎日新聞のホームページにも載るそうです。

(小原)

消防訓練2010/05/29 16:49

文校の入っている新谷町第1ビル(9階建て)の消防訓練がありました。
4階以上の住宅階、3階以下の事務所・店舗階などから15名の参加がありました。
非常ベルが鳴らされたり、館内放送で事態が告げられたりしましたが、ぼくの役目は、事前のシナリオに従って、2階廊下に備え付けの消火器を持って出火場所に急行することでした。
2時半過ぎのことで、まだ津木林クラスはゼミ中でしたが、訓練に参加してもらうのは見合わせました。

(小原)

通教生・休学生に、住所録、学生新聞「コスモス」などを郵送。2010/05/27 18:13

通教生には、
①住所録、
②学生新聞「コスモス」、
③6/27通教部スクーリングおよびその前段のプレ・スクの案内、
④スクーリング(プレ)出欠ハガキ、
⑤『樹林』7月号(通教部作品集)掲載作および作者一覧、
⑥7/23応募締切の『樹林』在校生作品特集号の作品および選考委員募集要項(学生委員会発行)、
⑦金時鐘さんの昼・詩の連続講座案内、『失くした季節――金時鐘四時詩集』がNHK衛星第2でとりあげられることのお知らせ、
⑧夜間部生・久保佳与子さんの童話が6月、毎日新聞に連載されることのお知らせ
の8種類の印刷物をお送りしました。

休学生には、
①、②、⑦、⑧
をお送りしました。

『樹林』5月(春)号、6月(在特)号の2冊は、通教生・休学生ともに、25日(火)夜、郵送してあります。おそらく、ほとんどの方のところへは今日届いていると思います。

『樹林』2冊、8種類の印刷物は、文校教室のテーブルの上に置いてあります。昼間部生・夜間部生は、クラスゼミのとき、持ち帰ってください。

(小原)

『失くした季節――金時鐘四時詩集』が、NHK・BS2でとりあげられます。2010/05/25 21:30

その番組は《週刊ブックレビュー》で、放送は6月5日(土)午前8時30分からです。再放送もあります。詳しくは、NHKのHPでご確認ください。

金時鐘さんの公開講座“昼・詩の連続講座”の作品提出締切日が迫ってきました。6月2日(水)です。こちらの詳細は、文校HPのトップページから入ってください。

(小原)

22日の道浦母都子さんの特別講座参加者からメールがとどきました。2010/05/24 22:46

この4月に通教部に入学された兵庫県の方からのものです。  (小原)

      *         *

通信教育部の森田です。
はじめて大阪文学学校に行きました。
私はここの学生なんだとうれしかったです。
有名な歌人をまじかに直接お話が聞けて興奮しました。
短歌の実作があることが魅力的だったのに、私は時間内に
作品が作れず、タイムオーバーで締め切られてしまいました。
周りの人が次々作品を仕上げていくのにびっくりしました。
それもかなり完成度が高いのです。
教養や知識がないと作れない歌を詠んだ人やかなり大胆な歌を詠んだ人も複数おられ、もう圧倒されっぱなしです。
情景が浮かぶような歌もありました。
さすが文学を学ぶ人の集まりだなぁと思いました。
私も道浦母都子さんに自分の作品をよみあげてもらい、一言でも批評してもらいたかったです。自分の瞬発力のなさにがっかりです。でも、実力を磨いている人達のなかでこれから勉強できるのだから少しでも前進できるようがんばりたいと思いました。行ってよかったです。ありがとうございました。

昨日、新入生歓迎・文学散歩(堺市)に32名参加。2010/05/24 20:10

文学散歩
文学学校学生委員会主催の“まちあるき堺”と銘打った、きのうの新入生歓迎・文学散歩には、堺市内散策に26名、難波の居酒屋での懇親会に合流したもの6名で、計32名の参加者がありました。うち新入生は10名。津木林チューターも。
学生委員会イベント部キャップの脇さん(夜・尼子クラス)によると、ほとんど一日中雨のなか、途中チンチン電車に乗ったものの5キロほど歩いて名所旧跡をたずねたそうです。旧堺燈台、千利休邸跡、南宋寺、刀鍛治の仕事場など。ほとんどの人が、はじめて見聞することばかりで
感嘆することしきりだったそうです。
世話していただいた学生委員会の皆さん、ご苦労さまでした。

(小原)

道浦母都子さんを招いての特別講座に72名。2010/05/22 17:59

 初夏の汗ばむ陽気のなか、道浦母都子さんの特別講座が開催されました。参加者72名のうち、一般・文校OGの方が14名。
 近代短歌から現代短歌までを振り返りつつ、小説や詩との違いと共通性についての、とても興味深い1時間あまりの講演でした。
 その後、参加者に原稿用紙をくばり、“愛の短歌(うた)”を実作してもらいました。
 次の5首は、講座後も教室に居残り、机とイスの並び替えを手伝ってくれた5名が作り、道浦さんからも好評だったものです。5名とも短歌初挑戦でした。

雨の日の傘はどこへとながれつくあの日のもとへひらいたままに
                     もねこ(夜・松本クラス)

靴のひも結んで雲の切れ間見て別れたばかりのきみの声聴く
                     山田奈央子(夜・高田クラス)

砂時計逆立て時を巻きもどし遠い面影さがす砂浜
                     河上政也(夜・高田クラス)

そい寝する妻を横目に君思ふ我の心のいとあやうきよ
                     山岡優作(通教・四宮クラス)

懸想文書いたつもりが暗号文解読できる人どこへやら
                     坂元みーか(夜・松本クラス)


(小原)