第2回・夜・文章講座(担当/葉山郁生チューター)に36名参加。2009/06/29 22:03

次回(7月27日・月曜日)の夜・文章講座の内容と課題は、次のとおりです。

~最小の人間関係づくりのため、家族の原形を問う~

教材=戦後短篇小説再発見④『漂流する家族』(講談社文芸文庫)から中村真一郎、増田みず子、津島佑子、尾辻克彦の作品(コピー配布予定)

課題=対の人物(主人公)と人物(ホームズに対するワトソン的人物やアバター・化身)、対の人物と事物(人形など移行対象)の設定で軽いエッセイ・小説の一節を書く

上の第三課題の具体例として、
(1)亡くなっている肉親、または兄弟姉妹と、ある事象・出来事をめぐって、会話中心に対話する。
(2)過去の自分(ライフ・サイクルにおいて、一度、死んだ者として)と、現在の自分が同じように対話する。
(3)対人物(ホームズとワトソン、ドン・キホーテとサンチョ・パンサ)で同じように対話する。
(4)以上は人と人との対話ですが、それ以外に人と動植物、または人形が同じように対話する。

「夢十夜」第一話の語り手の視点は、女が死者で、死をこえて百合となって主人公の前に再出現します。語り手は虚実と人間をこえ、生死をこえた存在の広がりの中にいます。この第三課題も、(3)以外はそうで、変性意識ないし幻想の場にいることになり、日常が非現実に動く場面のモンタージュともなります。第三課題を書くにあたって、第一、第二課題も取りこんで書いていただいてもいい、と思っています。(葉山)

●教材作品は読んでおいてください。
●課題作(原稿用紙2枚《ワープロの場合、A4用紙をヨコにしてタテ書き印字》)を、講座日の5日前までに、担当講師宅へ郵送のこと。提出作品はコピーして、皆で読みあいます。(一般の方などで講師宅の住所がわからない場合は、事務局まで問い合わせてください)

(小原)

コメント

トラックバック