第32回大阪文学学校賞発表!2012/04/03 16:48

第32回大阪文学学校賞の各部門の受賞者は、次のように決定しました。授与は、4月8日(日)入学開講式席上でおこなわれます。

〈小説部門〉(応募21編+「樹林」年間掲載作65編のうちから)
本賞…高原ちよみ「ハーヴェスト」(樹林 11年8月号)
佳作…橘雪子「父の復讐」(樹林 11年6月号)
奨励賞…二宮康彦「遙碧」(樹林 11年10月号)

〈詩部門〉(応募52編+「樹林」年間掲載作194編のうちから)
本賞…高木佳子「どれだけのどれだけ」(応募)
佳 作…胡桃澤伸「野生」(樹林 11年6月号)
奨励賞…なし

〈エッセイ・評論・ノンフィクション部門〉(応募14編+「樹林」年間掲載作79編のうちから)
本賞…山本佳子「若すぎた死者たち――旧真田山陸軍墓地でガイドをする――」(応募)
佳 作…なし
奨励賞…山下とも「昭和のパチンコ店物語」(樹林 11年7月号)

大阪文学学校入学の決心がつきかねている皆さんへ2012/04/03 21:16

『入学案内書』を請求されたり、あるいは一日体験入学に来校されたりしたということは、書きたいという衝動にかられたり、書くことに賭けてみようという気持ちになられているのだと思います。今回は見送って、10月にも新入生を募集するはずだから、そのときでいいと思っていませんか。けれども、半年後には衝動や気持ちがしぼんでいるかもしれません。今、思い切って飛び込んでみませんか。

ハードルが高そうとためらっている方もいらっしゃることでしょう。いろんな文学賞に応募している人が大勢入学してくるところだと思われているかもしれませんが、そんなことはありません。八割以上の方が、詩や小説やエッセイなどのいわゆる創作作品を書いた経験はありません。日記やブログを書くのが好き、本を読むのがなにより楽しい、昔作文を先生にほめられたことがある、あるいは死ぬまでに書き残したいことがある、そんなことから入学してくる方が大半なのです。

入りたいけれども、何を(どんなことを)書けばいいかわからないという方もいらっしゃることでしょう。通教部希望の方は『入学案内書』の31ページを参考にしてください。昼・夜間部希望の方は、まずはクラスにどんな作品が出てくるか様子見してみてはどうでしょうか。あぁこういうことを書いても作品になるのか、わたしだったらこんなふうに書くのになぁ、などとクラス生の作品から触発を受けるはずです。それから、書き始めてもいいわけです。

書き溜めてから入ることにします、とおっしゃられる方もいます。そうできればそれに越したことはないわけですが……。職業作家さんたちもそうだろうと思いますが、現文校生の皆さんもほとんどの方が作品提出の締切に迫られて書いている状態です。文学学校は、ある意味、厳しく締切を迫る修練の場ともいえます。

年間学費10万2千円(22歳未満の方には3万円割引の奨学制度あり、また東日本大震災復興支援として福島・宮城・岩手3県居住者の学費は2万6千円を軽減)というのは少なくない出費だと思いますので、分割払いの相談にものっています。

入学式は、8日(日)と目前に迫ってきました。いまからでも、オンラインでもファックスでも入学申込はできます。

●今日の入学者は4名。通教部・ライトノベル、夜間部・詩とエッセイ(火曜)、同・小説(水曜)、同・小説(金曜) のクラスにそれぞれ入られます。

(小原)